さだうた

--- さだまさしと私 ---


 私が、さだまさしを聴くようになった「きっかけ」からお話ししましょうか。よくあることかもしれないけれど、 中学一年の時のクラスにいた、とある少年が、さだファンだったのです。よーするに、私は彼に憧れていて、 別に「話すきっかけが欲しい」とか、そーゆんじゃないけど、「さだまさし」という歌手の歌を聴いてみようかなと思ったわけだ。

 だから、中一から中三までは毎週、土曜深夜の「さだまさしのセイ!ヤング」を欠かさず聴いてたな。さだの喋りを聞きつつ、 「今頃、あの人もこれを聴いて笑ってんのかな」などど考えたり。あぁ、純情可憐な中学時代よ(笑)。 そーんな不純な動機で聴き始めた「さだまさし」なんだけど、曲を聴いたり、喋りを聞いたりしているうちに、 純粋に自分自身で楽しむようになったのは、確かです。波長が合ったのね。

 そういう意味で、谷山浩子よりもファン歴は長いのにもかかわらず、大学時代に「さだ」 からイメージを貰って作った作品ってのがこの「おむすびクリスマス」一つってのは、あんまりにも淋しいような気がする。 (*註1) 大学二年までは某T大S研に所属していたと言うのに…。

 これの理由として考えられるのは、さだまさしの歌には、「ドラマが有り過ぎる」ってこと。 某T大S研の会報には、よく彼の歌を題材にした小説が載せられていたけど、私がやろうとすると、 「そのまんま」になってしまいそうで。イラストにも、しにくい。どの場面を使うかで悩んでしまう。

 なまじ、登場人物がそれぞれ人生背負ってるから、登場人物それぞれに存在感が有りすぎるから(私にとっては)、 私の連想=創造力でアレンジするには、ちと荷が重いのよ。だから、浩子さんと比べて、どうしても作品数に差が出て しまったんだと思います。別に、差別してた訳じゃ、ないんだけどね。

 あと、交遊関係の問題か、一度も、「さだまさしのコンサート」に行ったことが無い。これも浩子さんとの待遇の違いの 原因としては、大きいかもしれない。だって、T大S研以外でのさだファン仲間って、男の人ばっかりなんだもん。 野望としては、毎年長崎で8月9日に催されている「長崎から」コンサートに、行きたい!浩子さんの場合はね、 高校の友人たちと誘い合って行けるんだけど、さだの場合だと…彼女持ちの男の人を誘って一緒にコンサートに 行ってもらうわけにもいかんからねぇ。勢い、一人でアルバムとか、ラジオから録音した曲を聴くだけになってしまって。

 作品化した「おむすびクリスマス」だけど、某T大S研では、クリスマスに、本当に皆でおむすびを持ち寄ってパーティー (と言っても、駒場寮内の一室でだけど)をやっていた。これが、「闇おむすび」という恐ろしい代物で、具は、何でもアリ。 不評だったのは「チョコレート入りおむすび」だったな。私は「かっぱえびせん入りおむすび」と、「甘納豆入りおむすび」 を作って参加しましたが、当たったのは「チーズ入りおむすび」か何かだった気がする。まぁ、そんな団体です。辞めた理由は、 行く余裕が無くなったから。それと、余りに高度な専門的会話に付いて行けなかったってのがある。

 まだまだ、さだまさしの歌には知らない曲が沢山あるのだ、実は。今回描き下ろしたイラストの「もうひとつの雨やどり」も、 曲としては聴いたことがないのだ。(*註2)「雨やどり」自体は、小学生の頃、近所のお姉さんが持っていたレコードから録音させて もらったのがあるから、聴いたことはあるんだけど。それとの関連で言えば、「恋愛症候群」は聴いたことがないのに、 「もーひとつの恋愛症候群」は、歌えたりする。奥が深い。

 なんだか、だんだん話が訳判らん方向に行き始めたから、このへんで止めておこうかしら。とりあえず、さだは、良いぞ、と。






(*註1)
「おむすびクリスマス」は、さだまさしの同名のタイトルの歌の歌詞を使って大滝かつみが漫画化した 作品。
後日漫画のコーナーにアップするかも。(できなかったらすんません ^^;)


(*註2)
注釈者はこのイラストを目にした記憶が無い。